はじめに
こんにちは〜、おうちお菓子作りぴたんこです。今回のテーマは、「アイシングの作り方」と「コルネの使い方」をお届けします。
アイシングとは
アイシングとは、粉糖に水分(卵白、レモン汁、水など)を混ぜてペースト状にしたものです。お菓子に模様を描くのに使います。
イギリスから伝わった「アイシング」は、見た目が「アイス(氷)」に似ているからだとか。アメリカではフロスティングというそうです。
「アイシング(icing)」…お菓子の糖衣がけ。氷で冷やすこと。「アイス(ice)…氷」
「フロスティング(frosting)」…お菓子の糖衣がけ。霜(しも)のおりた現象や霜のような模様。「フロスト(frost)…霜(しも)」
確かに氷のようにも霜のようにも見えるね。
粉糖に水分を加えて混ぜるだけという単純な作り方ですが、目分量で作ろうとすると無駄に作りすぎてしまったり、固さの調整もいまいちよくわからないと思いますので、理想の固さを追求した粉糖と水分量の配合バランスを紹介します。
いよいよ我々のお鼻が出来上がるのですな。
感慨深いものですな。
粉糖に混ぜる水分の種類
生の卵白は、リゾチームという酵素の影響で、雑菌が繁殖しにくいという意外な能力を持っています。
卵は腐りやすいイメージは卵黄の方なのね。
でも卵白にそんな機能がなくても、ほぼ砂糖の塊なので雑菌はなかなか繁殖しにくいと思います。アタクシはよくレモン汁を使います。甘いお菓子との相性はわりといいですがレモンの酸味がついてしまいます。レモン味が邪魔になる場合は卵白や水を使って下さい。
アイシングの配合
粉糖8g+レモン汁1g つまり8:1の割合で混ぜて下さい。
粉糖8g+レモン汁1gは、中くらいのコルネ1個に入る適量の半分くらいの配合量なので、実際に作る時は2倍量で作るとちょうど中サイズのコルネ1個に入る適量です。
粉糖16g+レモン汁2gで、マカロンキャラクターの鼻80個分くらいできます。
コルネ1個でマカロンの鼻80個分もできんのに、なんであんなにコルネ作ったんや!
追伸:7:1から8:1にしました。少量すぎて計量に誤差が・・・。アタクシの物差しです。参考までに・・・。
粉糖とレモン汁を混ぜる時、ミニホイッパーだとワイヤーの内側に粉糖が入り込んで混ぜにくいので、ミニゴムベラで混ぜてね。粉糖ペーストの粘度が強すぎて、ミニゴムベラで持ち上げた時に、ペーストが下に落ちるのに数秒かかります。かなりしっかりとした粘度です。
コルネにアイシングのペーストやガナッシュ(チョコクリーム)を入れる時に、こんなスタンドがあれば便利です。
実はこれスタンドじゃなくて、お酒など少量の液体を計る時に使うミニ計量カップ(商品名メートルグラス)なのです。ここにコルネをスポッと立てると中身が入れやすいです。
粉糖ペーストをコルネに入れたら一番上の直角フタ部分を手前にたたんで閉じます。次に、そのまま手前に巻き込みたくなる衝動を抑えて、反対に向こう側に折りたたんでいって下さい。手前に巻くと手前の縦の閉じ目がゆるんで先端のとがっている部分もゆるんでしまい、繊細な絵描きができなくなってしまいます。逆に、閉じ目と反対側の向こう側に巻いていけば、手前の閉じ目が常に上に引っ張られ、先端のとがった状態が維持されます。
手前にフタ部分を折る(写真1枚目)→上の角2つを斜めに向こう側に折る(写真2枚目)→上を向こう側に折る(写真3枚目。中身の減り具合に合わせて少しずつ折りたたんでいく)
実際に絞ってみよう
コルネの先端をハサミでほんの少しだけ切ります。前回第6回の「かわいいを作るルールは2つだけ」を参考に、真ん中のラインより下に絞り出してみて下さい。
絞ってから2〜3時間放置しておけば、表面が乾燥して固くなってきます。
ちなみに「粉糖:レモン汁」を「8:1」の割合ではなく、「5:1」の少しゆるめな割合で作ったアイシングで絞るとこんな感じに少し広がってだれます。
鼻を描いたり、文字を書いたりする場合のアイシングは、「粉糖:レモン汁」を「8:1」の割合に。パウンドケーキの表面のような広い面積を塗る場合のアイシングには「5:1」を使います。
おっさんの勝手な物差しだけどね。
乾燥した冬なら一晩置いておけばどちらもしっかり固まります。
乾燥して水分が抜けたら真ん中が・・・。
しっかり固まったのはいいけど、真ん中がちょっと凹んでるね。
チョコクリームで鼻を描いて隠そう・・・。
いつも何かがうまくいかないおっさん。
今回はこれで終わりです。次回、第9回は 生クリームがなくても大丈夫? 電子レンジで簡単にできるガナッシュの作り方 です。お楽しみに〜。(ガナッシュとはチョコクリームのことです)
今回コルネのスタンドとして使っているメートルグラス(ちっこい計量カップ)は20ccの小さな方です。100ccのでかいのじゃないよ。
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