キャラクターのマカロンができるまで 第4回 おうちで作る失敗しないマカロンの作り方 スイスメレンゲとぴたんこ配合の巻

小さいお菓子

はじめに

こんにちは〜、おうちお菓子作りぴたんこです。本日はいよいよマカロン作りの大本命、ヨーヨーみたいな外側の生地作り実践の日がやってまいりました。つやつやのマカロンを目指して頑張りま〜す。

もったいぶらんと、はよ作り!

全体の流れ

いつもどおり、材料と道具の準備→計量→スタートという流れです。材料と道具は前回お伝えしましたのでさらっとやって、今回は計量のあたりからスタートし、生地の仕込み、天板に絞り、オーブンで焼成と進めていきます。

道具と材料の準備

今回の配合だと、天板が2枚必要です。(アタクシの天板は約26×37cmです)天板に「ダンボール」と「シリコンマット」(オーブンシートでもオーブンペーパーでも可)をしいておきます。

「グラニュー糖計量用の小ボール」「卵白メレンゲ用深小ボール」「粉類の計量用の中ボール」と「ストレーナー」と「普通サイズのホイッパー(粉をふるうのに便利。なくても可)」マカロナージュ用の「大ボール」と「カード」 卵白の温度を計る「温度計」と卵白を混ぜる「ミニホイッパー」「ゴムベラ大小」「スタンド(プラスチックの縦長計量カップ)」にセットした「直径6〜8mmの丸口金」をつけた「絞り袋」そして「タイマー」(泡立ての時間と焼き時間を計る)」などの小道具類。

究極のぴたんこ配合

シリーズ第1回の材料の紹介で買い揃えた4種類の材料のうち、「微粒グラニュー糖」はフレンチメレンゲ用に使うものとして購入し紹介していましたが、今回のスイスメレンゲでは、普通のグラニュー糖でも大丈夫です。紛らわしいことで申し訳ございません。(粉糖は必ず必要です)

卵白50
グラニュー糖50
アーモンドパウダー50
粉糖50
ココア5

こんなことある?マカロンでこんな配合見たことないで。

ねっ!言った通り究極のぴたんこ配合でしょ!

なんだか心配になってきたぞ。

だいじょぶだいじょぶ〜。

計量と準備

計量

・中くらいのボールの上にストレーナー(ザルみたいなの)をのせて、はかりにのせ、数字をゼロにしたら、アーモンドパウダー、粉糖、ココアを計量する。ホットケーキの時にやった計量方法。慣れないうちは、別の容器に1種類ずつ計ってから、ストレーナーの中に入れていった方が良いです。

・小さいボールにグラニュー糖、メレンゲ用ボールに卵白を計量する。

準備

・湯煎用のお湯を沸かしておきましょう。
・ハンドミキサーをすぐ使えるように準備しておきましょう。
・粉類(アーモンドパウダー、粉糖、ココア)を一緒にふるいます。

ホイッパーを動かしてふるうとラク。最後に残った粒々は指先で押さえてストレーナーを通す。

ストレーナーを通しても、3種類の粉類が不均一な状態なので、ホイッパーで混ぜて均一にしておく。

マカロン生地作りスタート

スイスメレンゲ

・大ボールの中に湯煎用に沸かしたお湯を2〜3cmほど入れる。湯煎の温度は70〜80℃が適温。沸きたての熱湯でも冬の冷たいボールに注げばわりとすぐに冷めるのでそのまま使えます。

・卵白にグラニュー糖を加えてミニホイッパーで混ぜます。

粉を振るった時に使ったホイッパーをそのまま卵白に使うのは避けて下さい。アーモンドパウダーやココアの油脂分がついたホイッパーで卵白をかき混ぜてしまうと、油脂は泡立ちを阻害する働きがあるので、卵白は専用のミニホイッパーを使うようにして下さい。

・温度計を卵白の中に差し込み、ミニホイッパーで混ぜながら、湯煎にあてたりはずしたりしながら、卵白を50℃まで温める。温度計の針が邪魔で混ぜにくいけど、卵白の中に温度計の針をしっかりと差し込んで、50℃になるまで混ぜ続けます。

卵白が固まり始める温度はだいたい60度。タンパク質の凝固を抑える砂糖が入っているから50℃をだいぶ超えても全然大丈夫。でも卵白をかき混ぜもせずに、ず〜っと漬けっぱなしにしちゃダメよ。ゆで卵になっちゃうからね。

ゆで卵になるほどつけとくわけないやろが。

・タイマーを2分にセットして、ハンドミキサーの最高速で泡立てる。ハンドミキサーをとめてゆっくり引き抜くと、とがったツノがたつ。早く引くとツノの先がぐにゃっと曲がるくらいのねっとりとした泡立ち具合です。

メレンゲ用のボールが大きいとホイッパーの先にしか卵白があたらないので、泡立て時間は2分以上かかります。ハンドミキサーのパワーも影響するので、2分という時間は目安です。

粉混ぜ

・粉を目分量で5回に分けて加える。これが4回でも6回でも問題ないです。1回加えるごとに、ミニゴムベラで約10回転混ぜる。まだ粉っぽさが残っている8割混ぜくらいで、再び粉を約5分の1加えて10回転混ぜるという作業を、次、次、と5回同じように繰り返す。最後だけ粉っぽさがなくなるまで混ぜ続け、粉けが無くなったら、大ボールに移す。

一度に全ての粉をドサっと加えると混ぜにくいのでこのような混ぜ方をしていますが、5回に分けて混ぜる回数を3回にしてもできますし、ゴムベラ10回転にこだわらなくでもできます。最終的にマカロナージュで生地の状態を調整するので、上記のやり方は数字がきっちりしていた方がわかりやすい人向けだととらえて下さい。

マカロナージュ

・ここからがマカロン作り最大の山場「マカロナージュ」です。 マカロン生地を、カードのカーブを使って、ボール側面のカーブにこすりつけて広げる。ボールの側面に広げたマカロン生地を、カードでこすりとってボールの中央に集める。という作業を何度も繰り返す。なかなか腕の疲れる作業です。

いつも大体10〜15回くらいかな。今回は15回でした。

カードで生地をすくって落とすとボトッボトッと途切れ途切れに落ちる場合はまだ足りない。ひとつながりのリボンみたいな感じで落ちるようになればOK。

ココアを間違えて倍の10gも入れてもうた。

おっさん、ええかげんにせえよ。

だからこんなに生地の色が濃くなっちゃったのね。

動画からは、ちゃんとココア5gで作りましたのでご勘弁を。

絞り方

・絞り袋に生地を入れたら、カードの平らなところを使って、生地を口金側に寄せる。
・シリコンマットに絞る。最初からダンボールもシリコンマットもしいた天板の上で絞ると後で移動する時にラク。口金はシートから7mmくらいの高さに固定して動かさないような意識で絞ると良いです。大きさは、キャラクターを作るなら直径約2〜2.5mmに絞って焼き上がり2.5〜3cmくらい。普通のありきたりなサイズを作るなら直径3〜3.5cmに絞って焼き上がり3.5〜4cmくらいです。

こ、細かすぎる・・・。

よーするに絞ったサイズよりも5mmくらい大きくなるってことね。

シリコンマットは赤枠の上に絞っても全く問題ないです。ここまで終わったら、マカロン生地を乾燥放置している間に、洗い物など片付けを先に済ませてしまいましょう。一般的にはだいたい30分くらい放置して、指先でそ〜っと生地をさわってみて、指先に生地がくっつかないくらいになってからオーブンで焼きます。

今回の配合量では、直径3cmくらいに絞って、44枚できました。マカロン22個分。キャラクター用に直径2.5cmくらいに絞ると66枚できました。マカロン33個分。だいたいね。

おっさんはどうしてもゾロ目にそろえたいらしい。

おっさんの中では、キャラクターは直径が小さいらしい。

焼き方

オーブンの予熱を200℃に設定します。予熱完了したら、150℃で15分焼き、ダンボールを外してさらに3分焼く。

完全に冷めるまで放置し、冷めたらそっとはがして、サイズの近しい2つをセットにしておくと、次回のクリームサンドがラク。

おっさんの体力では、いっきにクリームサンドまで突っ走るのは無理みたい。

最後に

ダンボールを外してってところが難しいし、マカロンを壊しそうでなんだか怖い。

マカロン作る前に、天板からダンボールをはずす練習をしておいた方がいいかも。

そもそも無地のダンボールを探してきて、天板サイズに切り抜くところがめんどくせーわ!

・・・。

次回もお楽しみに〜。
じゃね〜。

2023.12.3 追伸:
ダンボールの代わりに、シリコンマットを2枚重ねて実験。予熱は200℃だと強すぎて心配なので、予熱150℃設定で、150℃そのままで15分だけ焼いてみた。

熱風が当たっている上の方が膨張に耐えられずにひび割れ。シリコンマット3枚しいたら割れずにできそう。

ダンボールを切り抜くか、シリコンマットをたくさん買うか。どっちがいい?

どっちもいやだ。

ちなみにシリコンマット1枚で、上記と同じ温度設定で焼いたら・・・。

下火が強すぎて底が盛り上がり、ひび割れだらけ・・・。

温度設定を150℃にこだわってないで、140℃とか130℃じゃダメなの?

ま、まさか、150℃15分という15・15ぴたんこを狙っているのでは?これで焼く前に15分放置とか言い出したら・・・フィーバー!!

天板2枚重ねりゃいいじゃん。

・・・。

追伸:キャラクター用にココア5gを2gにして薄い色のマカロンを作りました。ついでに天板2枚重ねて焼いてみた。150℃予熱→150℃15分→天板のまま冷ます。

外側から見ると綺麗に焼けていてうまくいったように見えるけど、ひっくり返して見たら、

底が持ち上がってしまいました。

クリームいっぱい入るけどなんかイヤ。

同じ温度設定で、下にダンボールをしいて焼いてみたけど似たような結果に・・・。う〜ん。やっぱり何かを実験するときは、2つ以上の事柄を一緒に変えてはダメですね。今回はココアの配合と焼き方の両方を一度に変えたために、訳が分からなくなってしまいました。これはココアを減らしたことによる水分との配合バランスが崩れたから起きただけのことかも。ココアを減らした分、アーモンドパウダーや粉糖を補ってあげた方が良い気がする。

ココアいっぱい入ってた時はうまくいったのにね。

マカロンにハマるとみんな落ちる迷宮へようそこ!

・・・。

最後にココア2gと5gの色の違いをご覧ください。

キャラクターの顔を描くなら、ココアが2〜3gくらいが良いと思います。ちなみにアタクシが最初に間違えたココア10gの色はこんな感じ。

これはこれで「チョコマカロン」って感じで良いのではないでしょうか。

おっさん、これだけちゃっかりガナッシュサンドしとるやんけ。

ということで究極のぴたんこ配合と言っておきながら、最終的にキャラクター用の配合をもう一度見直したいと思います。

しばしお待ちを。

数字をそろえようという変なこだわり捨てなさいよ!

前言撤回するなら今のうちやで〜。

次回は、引き続き「スイスメレンゲとぴたんこ配合の巻 その2」をお届けします。お楽しみに〜。

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