百均のホイッパーをオススメしない理由
ついにきました。お菓子作りを最も象徴する道具、「ホイッパー」こちらもゴムベラ同様、100均で買うべからず、な商品です。昔、100均で買ったホイッパーのワイヤーが、あっという間に断裂してしまった思い出を引きずっているアタクシ・・・。バターなど硬めの生地を混ぜる時は、かなりの力がかかるので100均の強度では負けてしまいました。
その後、購入したホイッパーはまったく壊れることなく使っているので、いつどこでどのメーカーのを買ったのやら。撮りためた写真のアルバムを眺めていたら2008年の写真に写っていたので、かれこれ15年以上使っているんだな〜なんて感慨に浸ってしまいました。頑丈すぎる。
長年愛用のホイッパーをオススメしたいけど
アマゾン で調べてみたらアタクシのホイッパーに近しいものが見つかったので、紹介させていただきます。
アタクシのホイッパーは持ち手の先端に水抜きの穴が開いていて、洗った後は、流しの上に設置したフックに、ホイッパーのワイヤー部分をひっかけて乾かすので、使い慣れると問題は感じませんが、洗った後すぐに使おうとすると、持ち手の中に溜まった水が出てきたりして衛生的な問題を感じることがあります。アタクシみたいに頻繁に使う人は少ないと思うけど、神経質なアタクシとしては唯一引っかかる点なので、ここに記しておきます。
本当にオススメできるホイッパー
アタクシが使っているホイッパーが長持ちしすぎて、なかなか買い替えができないのですが追加で買うのであれば、これを買う!であろうホイッパーです 。まずは「寿菓工精器」
オレンジのキャップが目印のお菓子屋さんも使っていることが多い間違いのないメーカー。
次に、「石浜金物工業」もオススメです。
こちらはシルバー1色でカッコイイ。つい先日、ついにポチってしまいました。これまで15年以上壊れることなく愛用してきたホイッパーのように、これから長年のおつきあいになることでしょう。今後、使用感などをレビューしていきますので、お楽しみに。
2023.11.22 追記:「石浜金物工業」の24cmと27cmのホイッパーを購入しました。現物を実際に手にとって見て、1本だけ買うとしたら24cmよりも27cmをオススメします。
「俺は形から入る!金に糸目はつけん!」という方には、おフランス製の逸品、マトファーのホイッパーを紹介しておきます。MATFER(マトファー) ホイッパー25cm。
ホイッパーのサイズについて
ホイッパーの長さは、使うボールの直径+3〜4cm長めがしっくりくるサイズです。
直径20cmのボールには、24cmのホイッパーがぴたんこサイズです。
直径24cmのボールには、28cmのホイッパーがぴたんこサイズです。
アタクシは24cmと28cmをひとつずつ持っていますが、初めのうちは1本で良いと思います。ボールの時にも書きましたが、必要を感じてから買い足していく方がいいです。
ちなみにホイッパーの長さのサイズはメーカーによってまちまちなので、ここで紹介しているホイッパーの、20、24、28cmという基準はざっくりとしたものだと思って下さい。
奇抜なホイッパー よもやま話
余談ですが、ワイヤーの数が極端に多いものや、ボール状のワイヤーが入っているものはオススメしません。バターなど少し硬めの生地が入り込んで、使いにくいことは容易に想像できます。また、道具シリーズで何度もお伝えしていることですが、洗いにくいということは手間と衛生的にとても問題です。
また、「ワイヤーが少ないとダマになりやすい」というレビューを見かけたことがありましたが、実際のお菓子作りでは複合的な要素が多すぎて?です。ダマになったり、分離したりするのは、材料の温度や硬さなどの状態、つまり下準備と、混ぜる順番や混ぜ方、混ぜるスピードなどが、うまくいかなかった場合には起こりえますが、ワイヤーの数の影響を感じたことは一度もないです。
ワイヤー2本vs20本だったら、わかるかも。
ワイヤー2本てなんやねん。箸かいな。
また、泡立て目的でワイヤーが多いホイッパーを探しているなら、電動のハンドミキサーを使った方がずっと楽だし、泡立てを手でやっていたら、そのうちお菓子作りが嫌になってしまいます。
ホイッパーの持ち方
持ち手が短くて混ぜにくいという指摘もありましたが、これに関しては、握り方の問題だと思います。というのは、他の調理器具でも何でも握る部分があれば、そのハンドル部分を握って使いますが、ホイッパーは少し特殊で、ワイヤーと、ハンドルの中間を握って使います。順手で握って卵をほぐす時も、
ちなみに順手で握るときは、親指、人差し指、中指がワイヤーを包む感じです。
人差し指をボールの生地の中に突っ込みそうな勢いですが、これでホイッパーを左右に動かして卵をほぐしてみてね。
逆手で握ってバターなど硬い生地を混ぜる時も、
ワイヤーとハンドルの境目を握ります。そうしないと力が入らなくて、とても疲れます。中指と薬指の間に、ワイヤーとハンドルの境目が来るように握ってみて下さい。何でもいいから混ぜたくなってきませんか?
説明書がついていないから、みんな律儀にハンドルを握って、疲れるよ〜、混ぜにくいよ〜なんて嘆いているかも。
どうりで腕が疲れるわけだ。
使える百均のホイッパーも
ホイッパーもゴムベラ同様小さいのは100均がおすすめです。写真は長さ約20cmのミニホイッパー 。
お茶碗サイズのミニストレーナーと組み合わせて使うと味噌汁に味噌を溶かす時に、あっという間にできて便利ですよ。
まとめ
ホイッパーに求めるものとは、頑丈さ、シンプルさ、洗いやすいこと、ハンドル部分に水がたまらないことです。ワイヤーが多かったり、中にボール状のワイヤーが入っているような奇抜なものではなく、結局はシンプルなものが一番使いやすいです。そんなアタクシの独断と偏見となんちゃって職人気質で選んだホイッパー達でした。ホイッパーのうんちくはこれにて終了です。次回の「はかり」もお楽しみに〜。
追伸:「石浜金物工業」の24cmのホイッパー が届きましたので、これまで使ってきたホイッパーと比較しながらファーストインプレッション。
・持ち手が太い。「パイプに水が入らない!」とうたっているだけあって、底に穴がないしワイヤーの付け根部分も水が入らないしっかりした加工に見える。
・ワイヤーが多い。今まで使ってきたものは、上から見ると12本(6本を曲げている)石浜さんのは16本(8本を曲げている)
2023.11.20 使用感のレビュー追伸:このホイッパーでホットケーキを作ってみました。ワイヤーが多いので粉まぜの後半、ホイッパーの中に入った粉が出てこないので、時々ボールのフチに打ち付けないといけませんでした。混ぜる時はホイッパーの動かし方をぐるぐる回すだけの混ぜ方の途中から、下からすくい上げるような感じの混ぜ方に変えてあげる。そして時々ボールのフチに打ち付けて、ホイッパーの中に溜まった粉を落とすといい感じです。やっぱりワイヤーが多いのは良し悪しだなという印象です。でも下村企販やタイガークラウンのは24本(12本を曲げている。多すぎ!)だからそれに比べたらだいぶ控えめな本数だからこのくらいが良いのかも。防水に関しては素晴らしい金属加工の技術だと思います。持ち手が太いのは細いホイッパーを長年使い続けてきたので慣れればラクに感じると思いますがやっぱりちょっと太い気が・・・。総合的な評価としては、これ以上のホイッパーは望めないくらい良いホイッパーでした。
絶対太い方がラクやろ。
2023.11.22 追伸:先日購入した「石浜金物工業」の27cmのホイッパーが届きましたので早速レビュー。
この27cmサイズ1本あれば、24cmはいらないんじゃないかと思うくらいベストなサイズ感。初めてホイッパーを買う方は、この「石浜金物工業」の27cmのホイッパーの購入を超絶オススメします。
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