はじめに
みんな大好き、お芋の季節になってまいりました。
最近スーパーにもさつま芋が並ぶようになってきたので、さっそくスイートポテトを作るべくさつま芋を買い物かごに。
すぐ食べたいから簡単に作れる方法が一番! あれやこれやと作ってみた結果、こんなラクちんな作り方に落ちつきました。

おっさんのラクちんは信用できん!
結論から言ってしまいますとバットで作ります。そしてトースターで焼きます。

やっぱりね。

今回買ってきたお芋は「シルクスイート」。
中くらいのサイズのお芋4本入りで、約650gあります。
皮をむいた後、500gくらいになるので、バット1枚分にちょうどぴったりな量で作ることができます。
お芋の種類は「安納芋」のような強烈な個性の芋以外ならなんでもいいです。しいて言うなら凸凹していないものが、皮がむきやすくてラクです。

安納芋を除外すんじゃね〜。種子島に喧嘩売っとるんか?
全体の流れ
1.芋の皮むき → 2.電子レンジ加熱 → 3.他の材料を加えてつぶし混ぜる → 4.バットにならす → 5.トースターで焼く、の5段階です。さっそくやってみましょ~。
配合
さつま芋 | 500g |
砂糖 | 50g |
バター | 50g |
牛乳 | 150g |

どうです?超絶シンプルでしょ?
卵黄とか生クリームとかシナモンパウダーとかバニラエッセンスなんてなくても美味しいスイートポテトになりますよ( *´艸`)
もちろん予算に応じて牛乳を生クリームに変えたりして好みでアレンジしてね。
材料について
レシピによっては、卵黄が入っていることがあります。
卵黄のたんぱく質の凝固によって、多少つなぎの効果があったり、食感に卵黄のほっくり感が出たり、黄色味が増して美味しそうに見える等々、効果は一応ありますが、大量に入れるわけではないので、アタクシ調べの味覚試験での変化は、ほとんど認められません。

おっさんの味覚信用度スコアはDだから無視と。
卵黄は入れなくてもちゃんとスイートポテトができるので、シンプルをめざす今回は却下いたします。
生クリームも同様に、バターと牛乳だけで充分おいしく出来るので、おサイフ優先で却下いたします。

却下すな!
究極の舌触りや食感を目指す方は、卵黄や生クリームでアレンジしてみてね。
作り方
まずはバットにクッキングペーパーをしいてあげましょう。



バットのサイズより大きめにカットしたクッキングペーパーを4等分に折ります。
折り目の中心をバット底面の中心にあて、バット側面の立ち上がり部分(高さ)を考慮して、余分をカット。(写真2枚目と3枚目。クッキングペーパーの、右の辺と下の辺をカットしています)
右下の1か所だけ切り込みを入れます。折り目をしっかりつけてから広げて、バットに密着させるように敷き込みます。



紙しくの、めんどくさいんですけど。

ほな、せめて底面サイズに切ったクッキングペーパーを底面だけにしいて、焼きあがって冷ましてから側面にそってナイフなどを入れて、側面の生地をバットのフチからはがし、ひっくり返せば外れると思うよ。

結局しくんかい。
これまでは、今回採用の「電子レンジ加熱」は、邪道だと思っていました。
なぜなら、鍋で蒸したり、煮たり、アルミホイルに包んでから低温のオーブンで焼いた方が、でんぷんの糖化がより進んで、より甘くなると思っていたからです。
でも電子レンジを1回使ってみたらラクさで離れられなくなってしまいました。
甘さは砂糖で調整すればいいし、皮むきも先にピーラーでできるからラク。
オーブンで丸ごとアルミホイルに包んで焼いたときみたいに、軍手やトングやナイフやフォークやスプーンなどを駆使して、あちあち言いながら皮むきする大変さから解放されて、肩の荷がおりた気がしました。

どんな重荷背負ってイモ焼いとんねん。

でも、やっぱりオーブン加熱も好き。
アルミホイルに包んで200℃くらいにセットしたオーブンに1~2時間入れっぱなしにして、ほっといたら美味しい石焼き芋みたいなの、簡単にできるよ。






1. まず両端を落として、ピーラーで皮むき。
中央から端に向かって半分ずつむくとラク。
そしたら2~3cm厚の輪切りにして計量したら、水につけておきましょう。

皮をむいたら切る前に計量したほうがよいのでは?

どっちでもええねん。
輪切りにするのは、均一に熱が入りやすくするため、水につけるのは、表面がベタベタして切り口がくっつきやすいので、表面のでんぷんを洗い流すのと、変色防止です。
さつま芋の皮むき後の正味量が500g無くても大丈夫。
さつま芋の正味量の「1割の砂糖」と「1割のバター」「3割の牛乳」というふうに、それぞれ割合いで計算すれば良いので、さつま芋が何グラムでも心配しなくて良いのです。



2. 水を切って、耐熱のガラス容器または陶器の容器などに移して、ラップしてレンジにかけましょう。
ステンレスボールのままレンジにかけるとスパークしてしまうので、うっかりステンレスボールのままレンジにかけないように気を付けてください。
うちの電子レンジは700W。8分かけてちょうどでした。はしで刺して抵抗なく刺さるまで加熱します。
すぐに大きめのボールに移して、砂糖とバターを入れて、ポテトマッシャーでつぶします。
芋が温かいうちに混ぜることによって、砂糖もバターもよく溶けます。ボールは深いボールがあると混ぜやすいです。



3. 裏ごしは大変なので今回はポテトマッシャーのみで作ります。
裏ごしをして完璧をめざしたい方は、今後書く予定の芋ようかんの”芋の裏ごし”の記事をご覧ください。

今後書く予定ってなんやねんっ。書いたこと話題にせぇ!
細かいこと言うと、さつま芋は種類や個体差、加熱の仕方によって甘さがだいぶと変わるので、芋の正味量の砂糖1割は、あくまで目安だと思ってください。
同じように水分量もかなりあいまいなもので、種類、個体差、加熱方法もさることながら、レンジにかける前の水切り具合や、マッシャーで潰し混ぜている時間が長いほど水分が蒸発しパサついたりします。
さつま芋正味量の3割の牛乳は目安だと思って、自分好みのかたさ調節で、牛乳の量を前後させてください。
なかなかハードなポテトマッシャーつぶし。腕が鍛えられます。


ポテトマッシャーについてきた芋の繊維。
この口当たりの不快な繊維だけを、ためた水の中でじゃぶじゃぶして洗い落とすこと5回ほど繰り返しましたが、裏ごしがめんどくさくてポテトマッシャーだけでやっているのに、こっちもけっこうめんどくさい。
でもこのくらいやれば繊維質をあまり感じないほどになりました。



牛乳をなぜ、マグカップに計量しているのか。それはレンジで30秒~1分くらい温めてほしいから。
芋ペーストは、冷えると固くなる性質のデンプンと、これまた冷えると固くなる性質のバターの組み合わせなので、冷たい牛乳だと混ざりにくくなってしまいます。

冷たい牛乳入れても混ざったで~。

黙っとき。
150gの牛乳をバシャーっと全部一度に入れてしまわないで、3分の2くらい入れて混ぜてから残りを入れて硬さ調整してね。

そんなまどろっこしいことやってられるかい。一気にやったるわ。



4. しっかりと混ざったらバットに移して、ならします。
ある程度ならしたら、ゴムベラの腹(平らな部分)でぺちぺちやって平らにします。
工事現場で地面をドコドコ振動で固めているやつと同じ。

ほほう、わかりやすいようなわかりにくいような。
5. さて、表面に塗る卵黄ですが、アタクシのこれまでのオーブンで作ってきたスイートポテトの経験によると、卵黄と同量の牛乳を混ぜたものを2度塗りするパターンが一番きれいな見た目の焼き色になります。

2度塗りとかめんどくせーわ。
はちみつを温めて塗るだけのお手軽な方法もかなり良いです。

簡単さでいったらはちみつぬりぬりが最高かも。
オーブンよりも急激に高温で加熱するトースターでは、卵黄をそのまま塗るとどうなるか
何となく想像がつくけど何でも試さないと本当のところはわからないのでお試し!

はい、こんな結果になりました~。


エレキングやないかいっ!
卵黄の半量の牛乳ではどうでしょうか?小さめの卵だったので全卵殻付きで約50g。
卵黄は約10gだったので牛乳5gを足して、茶漉しで裏ごし。



茶漉しで裏ごしするのは、卵黄の膜やカラザ(卵黄と卵白を結んでいる繊維のようなもの)を取り除くためです。
めんどくさい方は「茶漉し裏ごし」はやらなくてもOKです。


途中、何とか頑張ってクッキングペーパーで焦げ隠ししてみたものの。
はい、こんな結果になりました~。


やっぱりエレキングやないかいっ!
どうしてもトースターの高温に耐えきれず焦げてしまいます。
焦げ臭がするし、卵黄と牛乳で作った液体を塗った部分が膜状に焼き固まってぺろーんとはがれるしでいいとこなし。てなわけで塗らなくても良いという結論に達しました。

それはあんまりだす。なんかぬりぬりしたいだす。

ほな、温めたはちみつ か 砂糖に水をチョイ足しレンチンシロップでも塗りなはれ。

もっとラクして早く食べたいというそこのあなたは、芋ペーストをバットではなくタッパーにつめつめしなさい。
そしてタッパー抱えてそのままスプーンですくってお食べなさい。

ちなみにハケは写真上の毛が細い方がきれいに塗れます。
ただ耐熱性ではないので熱いジャムとかを塗ることには向いていません。
写真下はシリコン製なので熱々なものもOK。

どちらもセリアで買った気がする。
もっと良いハケが欲しい方は豚の毛のハケをオススメします。
ちょっと毛が硬めだけど、あつあつのアプリコットジャムなども塗れます。
【初心者必見】製菓用刷毛(ハケ)の選び方 シリコン・PET・天然毛の違いを徹底解説!

出来上がりスイートポテトの一番右の列だけ包丁ではなく、ゴムベラで切ってみました。
ゴムベラでも切れるくらいの柔らかさ。でも形は崩れずしっかりしています。

わけわかんないことやってんじゃないわよ。
保存は冷蔵庫で3日程度。長期間保存して少しずつ食べたい場合は、1個1個ラップに包んで冷凍してね。
最後に
ポテトマッシャー とバットとトースターで作る「スイートポテト」いかがでしたか?
どんなにラクをしようとしても、やっぱりそれなりに大変でした。
これからも、いろいろためして少しでもラクに作れる方法を考えたいと思います。

エレキングとか失敗する方法はためさなくていいから。

・・・。
おまけ
歴代スイートポテトコレクション。





次回もお楽しみに〜。
じゃね〜。
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