なんだかんだ言ってもやっぱりタルトと言えば苺のタルトというイメージ。タルトの中のタルトは永遠に苺タルトなのです。
これ以上の組み合わせは中々見つからない完成されたスイーツ。そしてどんなスイーツにもドンピシャハマる苺の魅力ってすごいよね。

時々 むしょうに かぶりつきたくなってしまうのです。
そんなわけで苺のシーズンも終わり間近なので、最後の悪あがきをしたいと思います。

いつものことだけど季節がピークを過ぎてからの投稿、一番ダメなパターンですよ。

我が道を行くオッサン。

投稿も大変だけど 配合書くのも大変だから もう写真だけにする。

初心を忘れるんじゃない。
仕込み



カスタードクリームを準備してと。



タルト台の中は「クレームフランジパーヌ」を使用しています。アーモンドクリームだけよりもこっちの方がしっとり柔らかくて好き。
「クレームフランジパーヌ」とは、アーモンドクリームにカスタードクリームを混ぜたものです。
直径18cmのタルトに、イチゴ1パックじゃちと足りない。



食べてみたら、カスタードクリームが少ない。ということでもう一回やり直し。

タルトみたいに手間ひまかかるやつ もう一回やり直しって おっさんアホちゃうか?
カスタードクリームは、てんこ盛り盛り絞った方が絶対いい!



2回目は安い苺を買ってきたので、何だか見た目が凸凹。でも気にしない。

気にしなさい。
表面をテカテカにするナパージュはめんどくさいから使いまへん。

タルト作り直す方がよっぽど めんどくせぇ〜わ。
皮むいたりカットしたフルーツにはナパージュした方がいいよ。見た目をキレイにするだけでなく乾燥防止にもなるから。

ナパージュって何?

ナパージュ(nappage)とは、ケーキやタルトの表面にツヤ出しや乾燥防止のために塗るコーティング のことです。最後に紹介するね。
タルト生地の配合
タルト生地 直径18cm × 2台分
| 今回やった配合 | 次回試す配合 | |
| バター | 150 | 180 |
| 粉糖 | 90 | 100 |
| 全卵 | 80 | 50 |
| 薄力粉 | 300 | 300 |
| アーモンドパウダー | 60 | 50 |

おっさん、ついに血迷って「次回試す配合」っていう試す前の配合載せ始めたな。
以前作っていた配合のタルト生地は、固くてフォークがなかなか刺さらず、刺さった時には、衝撃で割れたタルト生地の破片が皿の外に吹っ飛んで、アタクシのアゴも破壊されそうな強度のタルト台でした。

それはもうタルトじゃなくて乾燥したモチでんがな。

皿の外に吹っ飛んだ挙句にアゴも破壊されるというピタゴラスイッチ的なタルトね。
なので今回は、アーモンドパウダーを加え、歯応えの軽いタルト生地を目指しました。
そんで次回はさらにバターを増やして食感を軽くしてみようと思います。

やってから紹介せぇ!
ピケについて
今回の気付き:これまで、どれだけピケしても底が浮き上がって、底の中央部分の焼き色が上手く付かないという悩みがありましたが、型に生地を敷いた後に、冷蔵庫でしっかりと冷やし固めた後でピケすると、底浮きしないという結論に辿り着きました。1回しかやってないからまだ仮説だけどね。また実験します。



写真3枚目の3台のうち、一番上のものが、ガッツリ冷やしてからピケして、クレームフランジパーヌ(アーモンドクリームの親戚)を入れてから焼いたものです。

アーモンドクリームの親戚とかあいまいな説明すんじゃないわよ。
クレームフランジパーヌとはアーモンドクリームにカスタードクリームを混ぜたものです。
アーモンドクリームだけで焼いたタルトは、少し膨らんで アーモンドとバターの濃厚さが感じられて、クレームフランジパーヌに比べてお手軽なので、基本的にはこちらで作ることが多いです。
クレームフランジパーヌで焼いたタルトは、水分の多いカスタードクリームの特徴が加わり、しっとりとして膨らみは控えめ、カスタードクリームを入れすぎると食感と味わいがカスタードクリームに近づいていきます。当たり前だけど。焼き色も焦げやすいです。
おすすめ比率は、 アーモンドクリーム:カスタードクリーム が 2:1です。
フルーツタルトに合うと思います。

クリーム2種類も作るのめんどくせえっつーの。
セリア「デザートフォーク 2P」

やっと大きいフォーク2本揃えました。セリアに「デザートフォーク 2P」という2本入りがありました。ダイソーにもそっくりなのありました。きっと同じものでしょう。

フォークの紹介て、誰が聞きたいねん!

これで心置き無く、北斗神拳伝承者ばりのピケ高速連打を打ち込むことができます。

人の話、聞いてる?

おっさん、いい歳して大きいフォーク2本持ってなかったもんな。しゃーないわな。
カスタードクリームの配合
牛乳100に対してコーンスターチ10の配合で作ってます。配合や作り方の詳細はフルーツタルトの記事を参考にしてね。
クレームフランジパーヌの配合
タルトの中身は、アーモンドクリーム(クレームダマンド)に半量のカスタードクリームを加えた「クレームフランジパーヌ」を使用しています。アーモンドクリームだけよりもこっちの方がしっとり柔らかくて好き。次回は同割で試してみようと思います。
それじゃまた、次回をお楽しみに〜。
追伸:ピケについて
2025.6.29
再びの「ピケ」チャレンジ!
「型に生地を敷き込んだ後に、しっかりと冷やし固めた後でピケすると、底浮きしない」という前回辿り着いた仮説を再度検証してみました。


どやさっ! ちょっとムラがあるけど大成功!!
生地をしっかりと冷やし固めると、フォークをブッ刺した穴がちゃんと残って、焼き始めの徐々に穴がふさがって生地が焼き固まるまでの時間を稼ぎ、蒸気の逃げ道を確保してくれるのだと思います。
同割のクレームフランジパーヌ
アーモンドクリームとカスタードクリームが同割のクレームフランジパーヌを試してみました。

前回はアーモンドクリーム2に対して、カスタードクリームが1 だったので、だいぶとカスターが多くなりました。 その影響で焼き色が付きやすかったです。
また、焼き上がり後の弾力が、ホットケーキみたいに柔らかめになりました。 焼きたてだからかな?
味は当たり前だけど、カスタードクリームに近づいて、そのまま食べてもこれで完成系の焼き菓子みたいに美味しい仕上がりです。
冷めたら、ホットケーキみたいな柔らかさは無くなって、カヌレの内側のような食感になりましたので、好みが分かれそう。

カヌレは言い過ぎやて。

じゃあ、柔らかめのカヌレ。
次回は、アーモンドクリーム4 に対して、カスタードクリーム3 でやってみようと思います。
いや、最初の2:1のままでよかったかな?

どっちでもええわっ! もっと簡単なの紹介せえっ!
まだまだ道半ば。究極の苺タルトを目指してこれからも試作を重ねてブログを更新していきたいと思います。記憶力がお留守なアタクシのために。

誰の参考にもならん情報 多過ぎやねん。
それじゃまたね〜。
追伸:タルト生地の配合
2025.11.30
上記で「次回試す配合」として載せていた配合を実際に試してみました。
タルト生地 直径18cm × 2台分 の配合として載せていましたが、3mm厚で 丸くキレイに伸ばせば 直径20cm もできる生地量でした。
| 直径18〜20cm 1台分 | 直径18〜20cm 2台分 | |
| バター | 90 | 180 |
| 粉糖 | 50 | 100 |
| 全卵 | 20 | 40 |
| 薄力粉 | 150 | 300 |
| アーモンドパウダー | 25 | 50 |
2台分の分量で、型の直径14cm、18cm、20cmのタルト台3台分が、出来てしまいました。

上手に伸ばせば3台出来そう。
まとまりやすく 伸ばしやすい生地だったので、まな板プレスでかなり薄くできます。
この後の麺棒での伸ばしがとてもラク(3mmのルーラーをガイドにしてやりました。)
ただ少し柔らかく型への敷き込みが難しく感じたので、全卵を50から40に減らしました。
薄力粉の種類による吸水性も関係してくるので、どうしても一度作ってみてからの微調整が必要になると思います。



追伸:タルト生地の配合2
2025.12.1
更に変更を加えて、実験してみました。より食感が軽くなって良い生地に仕上がったと思うので、参考までに。
| 直径18〜20cm 1台分 | 直径18〜20cm 2台分 | |
| バター | 100 | 200 |
| 粉糖 | 50 | 100 |
| 全卵 | 15 | 30 |
| 薄力粉 | 150 | 300 |
| アーモンドパウダー | 30 | 60 |

サクサク軽い歯応え。これでもう皿から勢いよく飛び出すピタゴラスイッチタルトから卒業できそうです。


おっさん、作り過ぎ。
タルト生地の伸ばし方:動画

ラップくっつけたりはがしたり めんどくせぇ〜わ。◯◯◯プレスも何回やっとんねん。

せいせい 打ち粉 使って伸ばした方がよっぽどラクちゃうか?

・・・。
タルト生地の敷き込み方:動画




クレームダマンドやクレームフランジパーヌを絞る前に、必ずガッツリ冷やしてからのタルト生地の底一面にフォークでピケを忘れずにね。
焼き方
今回は、天板を予熱で熱くしておいて、180℃ 約45分 。
クレームフランジパーヌは少し火が入りにくいので、いつもより低めの温度で長時間焼いてみました。
30分くらいで焼き色を見て、美味しそうな焼き色になっていたら、わら半紙やクッキングペーパーなどで作った輪っかでサイドをカバーして、上面はアルミホイルをかぶせて、熱風循環タイプのオーブンなら風で飛ばないように重しをのせて 更に10〜15分焼きます。底面の焼き色がつきにくいので、底だけ熱が入るように、側面と上面をカバーしています。タルト型によって底の火の入り方が若干違うので、この最後の調整をしていますが、底面の焼き色を確認する作業は容易ではないので ひと苦労です。




底が少しはがれちゃった。

焼きたてで、もろく壊れやすいタルト台をひっくり返し、底板のプレートと生地の間にミニパレットナイフの先を差し込んで底板をはずして焼き色を確認する。焼き足りない時は、再び型にセットし直してオーブンに戻す。クソめんどくさい上に壊れる可能性もあるシビれる作業。
底板が外れるタイプのタルト型は、縁の上に底板が乗っている状態なので、底面が天板から1mmくらい浮いた状態にあるため火通りが悪くなります。
底板が外れないタイプのタルト型の方が底面の色付きが良いためおすすめです。タルト台は焼き縮むので、底板が外れないタイプのタルト型を使っても簡単に外れます。心配なら底面に丸く切ったクッキングペーパーを敷けば大丈夫。

ずっとダイソーの底板が外れるタイプのタルト型 宣伝しておいて、今更なに言うてんねん。
商品の紹介
ナパージュミックス(パイオニア企画)…粉末に加水加熱するタイプ。袋に作り方が書いてあります。
原材料:砂糖、粉末水飴、デキストリン、ゲル化剤(ペクチン)、酸味料
ナパージュミックス(富澤商店)…粉末に加水加熱するタイプ。袋に作り方が書いてあります。
原材料:砂糖、粉末水飴、ブドウ糖、デキストリン、ゲル化剤(ペクチン)、酸味料、硫酸カルシウム
ナパージュ(cotta)…非加熱タイプで、開けたらすぐ塗ることができるナパージュです。
原材料:糖類(水飴 麦芽糖 砂糖)ゲル化剤(増粘多糖類)、酸化料、香料
アクリルルーラー(cotta)…2本使うのに何故か1本売り。壊した時に追加で買いやすいようにかな?


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