バットで作る にんじんケーキ

生地

はじめに

前回のバナナケーキに引き続きまして、今回はバナナをにんじんに変えて作ってみようと思います。

なんで急にニンジンなのけ?

職場の上司から、「昔お菓子教室で教わったにんじんケーキの配合表が見つからない。美味しかったのに・・・。」という話を聞きまして、バナナをにんじんに置き換えてみようと思い立ったのであります。

にんじんケーキも色々あると思うけど大丈夫なのかしら?

上司の記憶の中にしか存在しないにんじんケーキの味に永久に辿り着けなかったらどうしよう・・・。

もっと詳細な情報を聞いてきなさいよ!

パウンドケーキの製法

作り方は前回のバナナケーキと同様です。

パウンドケーキの基本的な製法である「シュガーバッター法」(柔らかくしたバターに砂糖をすり混ぜてから、卵を乳化させ、最後に粉類を混ぜる製法) ではなく、溶かしバターの中に他の材料を順番に入れていく製法で作ります。詳しくは前回のバナナケーキの記事をご覧ください。

型の準備

こちらも前回のバナナケーキの記事と同じです。

バットにクッキングペーパー、またはわらばん紙を敷きます。

クッキングペーパーやわらばん紙は、バットのサイズより大きめのものを4つ折りにして、ひっくり返したバットの底の中心に4つ折りにした紙の角を合わせて(バットの底の中心に合わせる紙の角は、4つ折りした紙を広げるともともと紙の中心部分です)

バットの側面から1〜2cmくらい紙の高さが出るようにサイズ合わせしてカットし、4方の角に切り込みを入れます(4つ折りの状態で切り込みを入れれば、一太刀で4方の角をいっぺんにカットできます。)

配合

バット1枚分(バットのサイズ 底面約15×13cm 上面約19×15cm ×高さ約3cm)

溶かしバター(有塩でOK)90
全卵100
上白糖(グラニュー糖でも可)110
人参1本(約150gをすりおろし)125
レモン汁5
薄力粉125
AP(無ければ薄力粉125で)25
BP5
シナモンパウダー(無くても可)0.5
AP…アーモンドパウダー  BP…ベーキングパウダー

また複雑なレシピを出してきましたね。ぴたんこ精神はどこにいったのでしょうか。

揃えたい。端数を切り捨ててぴったりに揃えたい衝動が抑えきれない。

アーモンドパウダーを配合すると、食感が軽くなります。薄力粉だけの時のしっかりとした緻密なつながりの生地の間に、粒子の粗いアーモンドの粉が入り込むことによって、歯切れの良さ、ホロっと崩れやすい軽さが出ます。

作り方

こちらも前回のバナナケーキの記事と同じです。

何度も同じこと言わんでええがな。

まず、バターを耐熱ガラスボールに入れてラップをし、解凍モードなどの最弱出力で様子を見ながら少しづつ溶かします。熱々にならないように。溶けていればOKです。

粉類(薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダー、シナモンパウダー)はひとまとめにしてストレーナー(ザル)で振るって、振るった後、乾いたホイッパーでグルグル混ぜて均一にしておきます。

砂糖に上白糖を使う場合は、塊になっていることがあるので潰しておきます。なかなか塊が取れない場合は、粉ふるいで使ったストレーナーで、固まった上白糖を通してあげましょう。

にんじんのすりおろし

にんじんをすりおろすのに、ティファールのミニプロを使ってみました。2013年に購入してからはや10年以上経ちましたが、これまでは千切りディスクばかり使っていて、すりおろし用のディスクを使うの初めてかも。

縦に切ったにんじんを投入口から押し込んでも、棒状のにんじんがグンニャリ曲がるだけで全くすりおろせない。

説明書を見ても載ってない・・・。これは多分カットしたものを入れるのでは?

12年も使うて何ぬかしとんねん。

と思い調べてみたら、大根をすりおろしているT-fal(ティファール公式)の動画を発見しました。

にんじんを細かく切って全部入れてからスイッチを入れると、ディスクの上をコロコロ転がりながら少しづつ削られて、にんじん玉が小さくなってきて最後には消滅。無事、すりおろすことができました。

ちょっと時間かかったけどね。でもスイッチを押してるだけだからラク。

すりおろし終わったらすぐに変色防止用のレモン汁5ccを加え、ミニホイッパーなどでよく混ぜておきましょう。

混ぜ方

こちらも前回のバナナケーキの記事と同じです。

だから同じ事何度も言わんでええねん。

混ぜ始める前にオーブンの予熱を180℃でスタートしておきましょう。

ホイッパーで、軽くほぐした全卵に上白糖を混ぜていきます。 直火か湯煎にあてながらさらに混ぜて温かさを感じない程度に温度を上げます。(常温15〜20℃くらい)

溶かしバターの中に上記の卵液を3分の1くらいずつ混ぜて、見た目のテカテカ感が少しマット(艶消し)な感じになる表面の質感の変化(乳化作用)が感じられたら残りの3分の1、3分の1、と混ぜ込んで下さい。

乳化をそんなに気にしなくてもすぐに混ざっていってくれるから大丈夫。

追伸:2025/4/9 再度試作し、卵液の全てを一気に溶かしバターの中に入れても簡単に混ざりました。わざわざ律儀に3回に分けて卵液を加えるのは手間を増やすだけなので、やめましょう。

すりおろした人参を混ぜてから、粉類をまとめてドサっと。ホイッパーかゴムベラで粉気がなくなるまですくい上げるように混ぜてバットに流して下さい。くれぐれも混ぜすぎないでね。

最後の粉合わせはゴムベラを使って混ぜることが多いですが、生地がゆるい場合はホイッパーでもOKです。今回はゴムベラで混ぜています。ブラウニーの動画でゴムベラの動かし方、ボールの回し方を参考にしてみてね。1分20秒くらいから混ぜ始めています。

焼き方

バットに流して180℃ 30分 くらいで写真のような表面全体にしっかりと焼き色が付いたら焼き上がり。

写真はちょっと多めの配合で作ったのでちょっと分厚いです。配合通り作ったのにこの厚みが出なくても気にしないでね。

紙ごとバットから出して、網の上で冷まします。網がない場合はバットのまま放置しておいても大丈夫。

冷めてからひっくり返して紙をはがし、お好みサイズにカットして下さい。

真冬は冷めすぎると紙がはがれにくいので、まだほんのり温かいうちに紙をはがして下さいね。

最後に

バットで簡単お手軽にできるにんじんケーキ、いかがでしたか? 溶かしバターに混ぜていく製法、すごく簡単でしょ? ぜひ作ってみてね〜。

味が人参、人参してないにんじんケーキ。

にんじん感をもっとガツンと出すにはもっとにんじん増やして、シナモンパウダー入れないで、バターを米油みたいな味、香りに特徴のない植物油に置き換えたらいいのかしら?

その実験、おっさんの仕事やで。

他にも作りたいお菓子がてんこ盛りで・・・。

ということで視聴者の皆様、自由にアレンジして自分なりのにんじんケーキにたどり着いて下さい。

次回もお楽しみに〜。
じゃね〜。

配合は現時点でのもので、新しく作るたびにコロコロ変わります。ご容赦ください。

だからコロコロ変えんじゃねぇ〜!

追伸:2025/4/9 にんじんケーキの新たな配合お試ししてみたよ。今回はアーモンドパウダーは使っていません。

溶かしバター(有塩でOK)100
上白糖(グラニュー糖でも可)110
全卵120
人参1本(すりおろし)100
レモン汁5
ラム酒漬けレーズン(無くても可)50
薄力粉140
BP(ベーキングパウダー)7
シナモンパウダー(無くても可)0.5

作り方は同じですが、一箇所だけ訂正させて下さい。

「溶かしバターの中に卵液を3分の1くらいずつ混ぜて、見た目のテカテカ感が少しマット(艶消し)な感じになる表面の質感の変化(乳化作用)が感じられたら残りの3分の1、3分の1、と混ぜ込んで下さい。」という混ぜ方の解説部分ですが、

卵液の全てを一気に溶かしバターの中に入れても簡単に混ざりました。わざわざ律儀に3回に分けて卵液を加えるのは手間を増やすだけなので、やめましょう。

よくあるパウンドケーキに混ぜ込む具材をあらかじめ薄力粉にまぶしておくと具が沈まないという本の教えを信じて、ラム酒漬けレーズンを混ぜる前に薄力粉にまぶしてみたけど、レーズンのシワの間に入り込んだ薄力粉が残ったまま見栄えの悪い焼き上がりになってしまうので、やめた方がいいです。

よく考えたら、バットのような浅い型で焼くのに、沈むとか気にしなくても良いのではないでしょうか。

にんじんを混ぜた後に、ラム酒漬けレーズンも先に混ぜてから最後に粉類を入れましょう。

ラム酒漬けレーズンについて詳しくはこちらをご覧ください。

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