百均のホイッパーをオススメしない理由

ついにきました。お菓子作りを最も象徴する道具、「ホイッパー」こちらもゴムベラ同様、100均で買うべからず、な商品です。
昔、100均で買ったホイッパーのワイヤーが、あっという間に断裂してしまった思い出を引きずっているアタクシ・・・。バターなど硬めの生地を混ぜる時は、かなりの力がかかるので100均の強度では負けてしまいました。
その後、購入したホイッパーは、長年壊れることなく使っていますが、どこのメーカーなのか、いつ買ったのか記憶にございません。

政治家みたいな言い回ししてんじゃないわよ。
撮りためた写真のアルバムを眺めていたら2008年の写真に写っていたので、かれこれ15年以上使っているんだな〜なんて感慨に浸ってしまいました。頑丈すぎる。
長年愛用のホイッパーをオススメしたいけど
Amazonで調べてみたらアタクシのホイッパーに近いものが見つかったので、紹介させていただきます。
下村企販 ホイッパー 24cm (2025.8.18現在在庫切れ)
このホイッパーは持ち手の先端に水抜きの穴が開いていて、洗った後またすぐに使おうとすると、持ち手の中に溜まった水が出てきたりします。アタクシとしては唯一引っかかる点でした。

神経質。
それと以下で紹介する様々なホイッパーの中で最も線材(ワイヤーの本数)が少ない、6本を曲げて12本という仕様です。

ワイヤーの少なさは全く問題ないです。

なんでやねん。
ホイッパーのサイズ
アタクシが現在オススメできそうなホイッパー(日本の調理器具を主に取り扱っているメーカー)をいくつかと、おフランス製をひとつ紹介します。
作りはどれもしっかりしているので、お好きなものを選んでください。サイズは 25cm と30cmで作っているメーカーが多いです。
まず、この全長サイズを確認してください。
最初に買うなら25cm前後のものをオススメします。その後、必要に応じて揃えていけば良いと思います。
ボールのサイズに合うホイッパーのサイズとは
ちなみにダイソーのボールを例にとると、直径約20cmのボールに合うホイッパーの全長サイズは、「ボールの直径+3〜4cm」くらいなので、24〜25cmのホイッパーがベスト。
ダイソーの直径約24cmのボールに合うホイッパーの全長サイズは、27〜28cmのホイッパーがベスト。

そんなうまくいくわけないやろ。

結局、自分が買った24cmと27cmがベストだって言いたいだけでしょ。
ワイヤーの数
また、以下、紹介するホイッパーの中で、ワイヤーが12本を曲げて24本という、ワイヤー多めのホイッパーは、「タイガークラウン」「下村企販」「ナガオ」の3つです。
ワイヤーが、7本を曲げて14本、8本を曲げて16本と、ワイヤー少なめのホイッパーは、アタクシが購入した「石浜金物工業」他、「パール金属」「寿菓工精器(ことぶきかこうせいき)」「マトファー」の4つです。
ワイヤーの本数の表示は無いことの方が多いので、画像を拡大して数えてみないと分かりにくいです。
全長サイズとワイヤー(線材)の数を気にして、選んでみてください。

めんどくせ〜わ。
ワイヤーの多いホイッパー
ワイヤーの少ないホイッパー
「俺は形から入る。金に糸目はつけん!」という方には、おフランス製の逸品、マトファーのホイッパーを紹介しておきます。
ホイッパー よもやま話
ワイヤーの数が極端に多いものや、ボール状のワイヤーが入っているものはオススメしません。
ぱっと見た感じ、ワイヤーがたくさんあった方が、早く泡立つし、早く混ざって良いと思うかもしれませんが、長く使っていると、バターの塊など材料が中に入ってしまって取り出しにくい、洗いにくいなど、使いにくいことの方が目立ってくると思います。

バターなど少し硬めの生地はホイッパーの中に入り込みやすい。

硬いままのバター無理やり混ぜるからや。
また、「ワイヤーが少ないとダマになりやすい」というレビューを見かけたことがあります。
実際のお菓子作りでは複合的な要素が多く、材料の種類や温度や硬さなどの状態、混ぜる順番や混ぜ方、混ぜるスピードなど様々な要因で「ダマ現象」、つまり混ざりにくさが発生するので、原因のごく一部にワイヤーの数が起因しているかも、くらいの捉え方で良い気がします。
製菓道具の最高峰、おフランスはマトファーのホイッパーが、ワイヤー少なめなのはきっと。

きっと?

ダマになるとか、そんなの関係ねぇ〜!そんなの関係ねぇ〜!

はい、はい。そりゃよかったわね。
スポンジケーキなどの泡立て目的でワイヤーが多いホイッパーを探している方には、電動のハンドミキサーを使うことを強くおすすめします。

圧倒的にラクだよ。
なので、ワイヤーが少ないことによる泡立ちにくさは考えなくて良いと思います。
スポンジケーキなどの泡立てを、ホイッパーを使って手立てでやるという行為は、製菓道具売り場のコーナーで、ホイッパーのワイヤーの本数を数えながらブツブツ言ってるおっさんに出会うくらい衝撃を受ける行為です。

なんでやねん。そこまでレアじゃないでしょーよ。

以上、うんちくコーナーでした。
ホイッパーの持ち方、握り方
「持ち手が短くて混ぜにくい」という指摘を見たことがありましたが、これは握り方の問題だと思います。
普通は、ハンドル部分を握って使うものだと考える方が一般的だと思いますが、ホイッパーは少し特殊で、ワイヤーとハンドルの中間を握って使います。
順手で握って卵をほぐす時も、


ちなみに順手で握るときは、親指、人差し指、中指がワイヤーを包む感じです。

指がボールの生地の中に浸かってしまいそうな持ち方ですが、これでホイッパーを動かすとラクに扱えます。
逆手で握ってバターなど硬い生地を混ぜる時も、

ワイヤーとハンドルの境目を握ります。

ほんまかいな。
そうしないと力が入らなくて、とても疲れます。中指と薬指の間に、ワイヤーとハンドルの境目が来るように握ってみて下さい。
説明書がついていないから、みんな律儀にハンドルを握って、疲れるよ〜、混ぜにくいよ〜なんて嘆いているかも。

どうりで腕が疲れるわけだ。
使える百均のホイッパーはミニホイッパー
写真は長さ約20cmのミニホイッパー 。


お茶碗サイズのミニストレーナーと組み合わせて使うと味噌汁に味噌を溶かす時に、あっという間にできて便利ですよ。

味噌汁じゃなくてお菓子の話をせぇ。
まとめ
ホイッパーに求めるものとは、頑丈さと洗いやすいことです。
ワイヤーが極端に多かったり、中にボール状のワイヤーが入っているような奇抜なものではなく、結局はシンプルなものが一番使いやすいです。
そんなアタクシの独断と偏見で選んだホイッパー達でした。ホイッパーのうんちくはこれにて終了です。
15年以上使ったホイッパーに別れを告げ
石浜金物工業 ホイッパー 27cm(24cmもあります)(2025.8.18現在在庫切れ)
つい先日ポチってしまいました。これまで15年以上壊れることなく愛用してきたホイッパーのように、これから長年のおつきあいになることでしょう。
「石浜金物工業」の24cmのホイッパー が届きましたので、これまで使ってきたホイッパーと比較してみます。


持ち手のキャップに「フジボシ印」の刻印。石浜金物工業のブランドなのでしょうか。
・持ち手が太い。「パイプに水が入らない!」とうたっているだけあって、底に穴がないしワイヤーの付け根部分も水が入らないしっかりした加工に見える。


使用感のレビュー追伸:持ち手が太いのは細いホイッパーを長年使い続けてきたからなのかちょっと違和感。
慣れればラクに感じると思いますが、やっぱりちょっと太いかな。総合的な評価としては、これ以上のホイッパーは望めないくらい良いホイッパーだと思います。
「石浜金物工業」の27cmのホイッパーも届きました。24cmと並べてみます。

このサイズ感もなかなかいい感じです。
次回は「はかり」です。お楽しみに、じゃね〜。
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