登頂おめでとう!
数々の苦難を乗り越え、プリン大陸最高峰の山頂にたどり着いたあなたには、”おうちお菓子作りぴたんこ” より、「ぴたんこぷりん」の称号を授けます。「登頂おめでとう!!」

う・う・うれしいです・・・。

・・・。
最後に、生クリーム入り卒業プリンでしめくくりたいと思います。今回はグラニュー糖を甘さ控えめの10%にしています。牛乳+生クリーム+卵の10%(前回までは15%でした)

甘党すぎる自分の舌を疑いはじめたおっさん。
生クリームを牛乳の3分の1置き換えたレシピと、生クリームを牛乳の5分の1置き換えたレシピを載せています。
プリン型 (ミルク缶型) | 4個分 | 8個分 | 12個分 |
牛乳 | 200g | 400g | 600g |
生クリーム (牛乳の3分の1置換え) | 100g | 200g | 300g |
卵黄 (卵全体の3分の2) | 67g | 133g | 200g |
卵白 (卵全体の3分の1) | 33g | 67g | 100g |
グラニュー糖 (牛乳+卵の10%) | 40g | 80g | 120g |
コアントロー (牛乳+卵の1.5%) | 6g | 12g | 18g |
バニラペースト (牛乳+卵の0.5%) | 2g | 4g | 6g |
プリン型 (ミルク缶型) | 4個分 | 8個分 | 12個分 |
牛乳 | 240g | 480g | 720g |
生クリーム (牛乳の5分の1置換え) | 60g | 120g | 180g |
卵黄 (卵全体の3分の2) | 67g | 133g | 200g |
卵白 (卵全体の3分の1) | 33g | 67g | 100g |
グラニュー糖 (牛乳+卵の10%) | 40g | 80g | 120g |
コアントロー (牛乳+卵の1.5%) | 6g | 12g | 18g |
バニラペースト (牛乳+卵の0.5%) | 2g | 4g | 6g |
コアントローとバニラペーストは、カスタードクリームの時と同じで、無くてもOKな副材料ですが、コアントローの柑橘の爽やかな香りと、本物のバニラの芳香が、おうちプリンを一段と贅沢な「おもてなしプリン」に昇格させます。
コアントローだけでも、かなり違います。ぜひお試しを。カスタードクリームの作り方の記事で紹介しています。
お詫び
蒸し器やセルクルがなくてもできちゃった!
実はお詫びをしなければいけないことがあります。
アタクシの思い込みによる「鍋で作るプリンは蒸すもの」という固定観念に、ふと疑問がよぎりまして、オーブンで作る時みたいに単純に湯煎で作ればいいじゃんという当たり前のようなことに気づき、早速実験してみることに。

プリンの親戚「茶碗蒸し」の「蒸し」に引っ張られて、頭が蒸しあがってたのかぇ?

そうそう、思い込みって怖いね。ってやかましいわ。
鍋底に直接プリン型を並べて、約60℃に調温した湯煎のお湯を、だいたいプリン型の半分くらいの高さで鍋に注ぎます。
プリン型を沈めると、その体積分水位が上がって、プリン型の首の高さまでお湯を張った状態になります。

湯煎はケトルで沸かした熱湯に、給湯器のお湯を足して調整して下さい。
冬は70℃くらいに調温するとプリン型を入れた後に50℃くらいになります。
夏は60℃くらいに調温するとプリン型を入れた後に50℃くらいになります。
プリン表面に水滴が入らないようにラップをして、蓋をして弱火で約30分加熱します。(火加減など他条件によって時間はかなり左右しますので目安です)
固まり方を確認しながら4〜5分ずつ追加加熱。弱い加熱で長くゆっくり固めたほうが、なめらかに固まります。弱火で30分前後で固まりますが、真冬にごく弱火だと40分くらいかかったこともあります。
万能蒸し器やセルクル無しでも普通にプリンが作れちゃいました。


試してみるものですね。

「試してみるものですね。」じゃね〜!万能蒸し器とセルクルの代金返せ〜!!
アタクシの思い込みのために第6回の内容で翻弄してしまい本当に申し訳ございませんでした。
鍋が大きすぎると最後の調整で、なかなか固まらず何度も何度も4〜5分おきにフタを開けては確認するけどやっぱり固まらないということがあります。
ほんの少しだけ火を強めてみて下さい。次回作るときは、下記の1.2.3.のどれかひとつだけ採用して作ってみて下さい。条件をいろいろ変えると、訳がわからなくなるので1個だけ変えるのがオススメです。
- 型がちょうど入る、ぴったりの鍋サイズに変えてみる。
- 基本の加熱時間をプラス5分ほど長くしてみる。
- 火力を極弱火から弱火に、ほんの少しだけ強めてみる。
さて、今回で最後となった「完璧なプリンを作るための全10回シリーズ」いかがだったでしょうか?
鍋の手軽さはプリン作りへの心理的ハードルが下がるとても良い発見でした。
もうオーブンでプリンを作ることが無くなってしまうのか。そんな一抹の不安を覚えましたがオーブンの加熱温度の安定感も捨てがたいので、これからも頭を悩ませながら両者に活躍してもらいたいと思います。

キャラメルとプリン液を組み合わせて、こんな素敵なデザートに昇華させた歴代の職人さん達、すごいよね。

過去に思いを馳せながらいただきます。
あっちこっちでご当地プリンが流行るわけですね。また新たな発見を求めて、おうちお菓子大陸最高峰への登頂を夢見て頑張ります。
次回もお楽しみに。
追伸:卵黄のみのなめらかプリンの配合です。上記の1個100g入る型で、6個分とちょっと余るくらいの量でした。

ちょっと余らすんじゃないわよ。
6.5個分 | 13個分 | |
牛乳 | 500g | 1000g |
グラニュー糖 | 65g | 10g |
卵黄 | 150g | 300g |
仕込み「プリン液40℃」 「湯煎50〜60℃」 「鍋で極弱火 約25〜30分」でした。

最高に美味しいなめらかプリンになったよ。
卵を奮発して、配合中の卵の全てを卵黄にしてみて下さい。これがホントの贅沢なめらかぷりん。
さらに生クリームをずんどこ増やしていくと、アメリの空想の世界「クレームブリュレ」に到達します。実はプリン大陸最高峰の山頂はまだまだ先にあったのでした。
以上、終わり。長編シリーズのプリンの長旅にお付き合いいただきありがとうございました。中二中年病のおっさんがアメリの世界に突入する日もそう遠くはないと思います。
それでは次回もお楽しみに。またね〜。
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